2007-01-01から1年間の記事一覧

胸騒ぎの月末

基本的に、youtubeは引用してはいけないメディアである、とわかっているのですが、みなさんとこの思いを共有するために、一度だけ禁を破ります。ご容赦ください。 昨年の大晦日、あたくしは『紅白』を録画して、その時刻帯はほぼ丸々『年忘れにっぽんの歌』…

狂詩曲

『ラプソディ』といえば、リストの『ハンガリアン・ラプソディ』でもガーシュウィンの『ラプソディ・イン・ブルー』でもなく、上沼恵美子先生が海原千里だった時代に、姉・万里と一緒にリリースした『大阪ラプソディ』を筆頭に挙げる高山です。そんなアタシ…

百の言葉と一つの思い

あるオンナ友達から「ずわい蟹が3ばい届いたの。今から蟹鍋やるけど、都合はどう?」と電話があった。 あるオトコ友達から「鮨は好き? 俺が生まれて初めて“泣くほど旨い”と思った店に連れて行きたいんだ。休み空けてよ」とメールがあった。 あるゲイの友人…

R.I.P

バレエについては「かじる」程度の鑑賞経験しかないアタシでも、ジョルジュ・ドンの『ボレロ』や『アダージェット』がモーリス・ベジャールの作品であることは知っていた。人間の身体がどのように動くのかを教えてくれ、その動きがどんなエモーションをもた…

歌姫

アマゾンをふらふらとひやかしていたら、松本隆のコンピCD『風街少女』を見つけたの。全30曲のセレクトのうち、実に20曲がカラオケのレパートリーであることに気づいてしまったアタシ。自分でもどうかと思うの……。っていうか、松田聖子は言うに及ばず、太…

TODO SOBRE MI MADRE

ある人との別れを経験してから初めて、友人のマツコ・デラックスと話をする機会を持った。あたしとマツコはお互い、「母親」という存在に、「愛着」という言葉では表現しきれない感情を抱いている。ある種の申し訳なさ、ある種の哀しみ、ある種の祈りにも似…

土曜の夜何かが起きる

「今日のアタシのトークショーを記念して、昨夜は三田佳子先生が記者会見を開いてくださいました!」 こんな不届き千万なご挨拶ではじまった、高山真のトークショー。いらしてくださった50名弱の皆様、こんな戯言にも笑ってくださって、本当にありがとうござ…

ババアがドルガバでやってくる

ハナ肇先生に敬意を表したタイトルで。 明日のトークショーは、アタシにとっても本当に大きな経験になりそうで、とても楽しみにしています。すべての人に開かれたネットの世界では自粛してしまうほどのブラックな、つまり、いつものアタシを見せられる喜び(…

欲しいものはパリ。あるいは、ハート

以前、10名の読者の方をご招待して、小さなおしゃべりの会を開いたとき、ある方が、花束をプレゼントしてくださった。濃い紫や赤を中心にまとめられた、可愛いというよりどこか毒っぽい、いかにもアタシ好みな花々が嬉しくて、ドライフラワーにしてしばらく…

マリリン・モンローはシャネルNo.5

朝、異様なほどの寒さに強引に目を覚まされたアタシ。いつの間にか掛け布団を蹴り飛ばしてしまっていたのね。90歳(自己認識年齢)になっても、こういうお転婆はまだ回腸(当然、訂正ナシ)そのもので嬉しいわ。つか風邪ぶりかえすっての。 暖房による乾燥が…

玉木宏は確かに美形

「1週間のご無沙汰でした」 という前口上で、きちんと玉置宏を連想してくれるアタシの読者がいったい何人いるんだろう……という根本的な疑問を強引に脇にやり、それを望む方がいるかどうかさえ定かではないクラシックなオープニングで復帰の花火を打ち上げて…

惜しみなく病は奪う

体力を……。 風邪ひいてしまった……。「早く治さなければ」と素直に思えた自分に少し安堵。

友情(not実篤)

「男と女の間に、友情ってあると思いますか?」 昨日、こんなことをあるオンナの子ちゃんに質問されたの。まあなんてクラシック! まさか20代のオンナの子ちゃんに、明石家さんまや島田紳助あたりが待ってましたとばかりにしたり顔して講釈垂れるような種類…

manger,parler

何を食べても砂か粘土を噛んでいるようにしか感じられなかった時期を過ぎ、ようやく美味しいものを美味しいと思えるようになったここ最近。友人からの食事の誘いを自然に受けられるようになったのが嬉しい。大切な人の訃報を聞くまでは、「11月17日のトーク…

鍵(not潤一郎)

先週末、ラブピースクラブさんにお邪魔して、『愛は毒か 毒が愛か』にサインをし、メッセージカードを書いてきた。本当なら先週の中頃にはラブピースクラブさんで発売されるはずだったけれど、あたしの都合で延期していただいていたのだ。個人的な都合で先延…

もうそこまできたTYPHOON

ひどい雨が降っている。台風が近づいているそうだ。 昨夜、食事を終えて蕎麦屋さんを出ると、月があまりにも明るくてびっくりした。この10日間、何もないところですら躓いてしまうことが何度もあり、いつも下を向いて歩いていたせいか、夜空に月があることさ…

ル・サロンまたは井戸端

自己認識年齢90歳、「下の中」のルックスを持った、業の深いオカマとおしゃべりしたい方はいらっしゃいますか? そんな、大変マニアックなご趣味をお持ちの方のために、東京と大阪でトークショーを開くことにいたしました。『トークショー』とは言うものの、…

マイ・ライフ・アズ・ア・フォアグラ

フォアグラは、ガチョウに無理やりトウモロコシを食べさせて、その肝臓にたっぷり脂を溜め込ませることで作る。そんなことは大抵の人が知っているだろうけれど、フォアグラの味を分けるのは、ガチョウの喉をこじ開けて強制的に餌を食べさせている間、ガチョ…

自己愛とハサミは……

人との別れを「あれは何度やっても慣れるもんじゃない」と言ったのは、『おいしい関係』(槇村さとる作)の千代ばあだが、その言葉の本当の意味をかみ締めざるをえなかったこの数日間だった。いままで何人もの大切な人を見送ってきたが、「ひとりでいられな…

お詫び

不幸がありまして、しばらく更新ができないかと思います。「10月25日にこのページでトークショーの詳細をお知らせする」と申しましたが、それまでにはなんとか戻っていると思います。もし、この日記を度々お読みくださっている方がいらっしゃるのなら、ご迷…

小心者の誤った準備

マツコ・デラックスから「ビックリ。赤ワインの染みは白ワインで落とせるらしいわ……」というメールが届き、間髪入れずに「では梓みちよ先生は、これから『ナラタージュ』を歌うたびに白いドレスを新調しなくてもいいのね!」と返事をしている高山です。 たぶ…

デュシャン『泉』(なのにベタ)

昭和から平成に移り変わるあたりで、「漫画のような」という形容は死に絶えたのかもしれない、と思うことがございます。漫画表現もリアリズムを追求していった結果なのでしょう、バナナの皮で滑って転ぶ、階段を踏み外し、お尻でバウンドしながら降りていく……

女王のありよう

先ほど書いた、ある「女王」に関する日記があまりにも生々しいものだったので削除。ああいったことをさらりと書くには、まだまだ修行が足りないわ。 女王つながりで……。『プリシラ』を5年ぶりくらいに鑑賞。ドラァグクイーンの衣装にひたすら笑い、そして終…

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いただいたメールには、なんとかおひとりにつき1度はお返事したいと思っているものの、どうしても遅れがちになってしまうことをお許しください。また、携帯からメールを送ってくださった方、ホットメールからは携帯に返信できないようなのです。本当にごめ…

白い鼻、さくらの鼻

20代のころから、髪を切ってもらうときは、カラーリングを必ずセットにしていたせいか、90歳(自己認識上)になったいまでも、あたくしの頭には、相当数あるはずの白髪が見当たりません。それが100%、定期的なカラーリングのおかげであることをすっかり忘れ…

顔を晒すか恥を晒すか

10日ほど前に、調子づいて2冊目の本を出版し、その勢いのまま、トークショーなどを開こうと計画してしまいました。もともと非常に少ない読者の皆様に支えられてここまで来た人間ですので、できる限りのお返しができれば、と。まあ、寄せては返す波のように…

歌は世につれ

バブル全盛期の浅野ゆう子のマネをして、晩御飯を食べながら「わやうまー」と口を尖らせてみたら、どうやらそれをマジだと連れに捉えられてしまったようで、「二度とこの人と食卓は共にすまい」と固く誓った2時間前。皆様はいかがお過ごしですか。花金です…

初ブログ

高山真と申します。この2007年に初めてのブログを書く。なんと遅れていることか……との思いはありますが、備忘録的なことをポツポツと書いていければと思っています。 早めに仕事が終わったので、自宅でジャンヌ・モローの『マドモワゼル』鑑賞。アタシが知る…