百の言葉と一つの思い
あるオンナ友達から「ずわい蟹が3ばい届いたの。今から蟹鍋やるけど、都合はどう?」と電話があった。
あるオトコ友達から「鮨は好き? 俺が生まれて初めて“泣くほど旨い”と思った店に連れて行きたいんだ。休み空けてよ」とメールがあった。
あるゲイの友人が「非人間的なまでに豪華な遊びをしましょう。いつでも付き合うわ!」と明るく言った。
あるゲイの友人が、お茶の席でアタシが落ち着いて話をしているさまを見て、「とにかく、ほっとしたわ」と両手で顔を覆った。
ある俳優が、自分の身に起こったつらい別れを、目を真っ赤にしながらあたしの前で語った。
ある歌手とカラオケをしているとき、彼女が別れの歌を途中で歌えなくなり、そのままあたしを抱きしめた。
あるアニメ界の重鎮が、「姐さんには、これからも俺たちの姐さんでいてほしいんだよぉ」とあたしの肩をさすった。
何人かの読者の方が、ご自身が経験された悲しい別れを綴って、あたしに送ってくれた。
そして昨日、あたしはドルガバのジーンズを2本とベルトを1本、カバンを1つ買った。自分のために強欲な買い物をすることを、久しぶりに思い出したのだ。
みんな、本当にありがとう。