梅雨明けは「美を作る人」へのリスペクトともに

集英社新書さんのサイトで、2019年フィギュアスケート世界選手権を振り返るエッセイをアップしていただきました。

お時間のある時にご一読をいただけたら幸甚に存じます。

https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/column/skate2/5473

https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/column/skate2/5471

フィギュアスケートのことを書くようになったのは2016年からで、私の中ではもっともキャリアが短い仕事になります。それでもお読みくださる方々がいる幸せをしみじみとかみしめています。本当にありがとうございます。

現在でも私は仕事としてオファーをいただければ、フィギュアスケートに限らずさまざまな事柄をテーマにものを書いています。

恋愛や人間関係のことを書くときは、何よりも「あなた(読者の方、おひとりおひとり)は、突き詰めて考えたら、どういう自分になりたいの?」という「問いかけ」の蛇口がいちばん大きく開きます。

ショービズのことを書く際は、「好きだからこそ『フツーの物の見方』ではなく、自分なりに一段二段深めたところで見たい」という気持ちが大きくなる。そんな蛇口と一緒に、「愛しているからこそ、時に意地悪になるセンサー」という蛇口も大きく開くわけです。

フィギュアスケートのことを書くときは、「自分なりの美の味わい方」の蛇口だけをフルオープンにしている、という感じでしょうか。それができているかどうかは、読者の方々のご判断にゆだねるべきで、自分では判断してはいけませんけれど…。

スケーターたちがたゆまぬ努力で見せてくれる、それぞれの作品。そこには、スケーターとコーチ陣の

「これこそが、この選手が現時点で見せられる、もっとも難しくてもっとも美しい作品である」

という思いが詰まっている。それを自分なりに全霊でキャッチしたいなあと思って書いています。そして、私の書いたものが、読者の方々の美意識となんらかの化学反応を起こして、読者の方々がもともとお持ちの美意識にちょっとしたスパイスが加われば…。先ほども申した通り、それができているかどうかは自分で判断すべきではありませんが、その努力、心がけだけは忘れてはいけないと思っています。

 

私にとって、「美を作る人」は問答無用に尊敬の対象です。スケーターもそうですが、文章関係でそれができる人は、もう崇拝の対象かもしれません。そんなおひとり、脚本家の山本むつみさんとは、畏れ多くもお友達付き合いをさせていただいていますが、あさって27日からNHKの地上波で、山本さんが手がけられた『小吉の女房』がオンエアされるそう。『小吉の女房』のHPはこちら。

https://www4.nhk.or.jp/P5370/

29日からは、同じく地上波で山本さんの朝ドラ『ゲゲゲの女房』の再放送も再開。もしかしたら以前に書いたことがあるかもしれませんが、2010年ごろ、私は仕事がらみで向井理さんに大きな御恩をいただいたことがあります。その仕事は私の力不足で結局は実現しませんでした(なので詳述できません。ごめんなさい)けれど、

そのときからずっと、義の人・向井さんに、遠くから大きな感謝と尊敬を寄せています。

https://www4.nhk.or.jp/P3803/

別にお友達やお世話になった方だから言うわけではありませんが、ドラマそのものも大変なクオリティ。録画してでも見返す価値のあるものを作れる人って、本当に素敵…。

 

「録画してでも見返す価値がある」というのは、スケーターの演技も同じかもしれません。ファンタジー・オン・アイスのことも近々書きたいなあと思っています。

残念ながらチケットは取れませんでしたが、フィギュアスケートに関しては、チケットが取れなくてもあまり落ち込むことはないかもしれません。それは

「それだけ人気のスポーツになった。昔を考えたら信じられないほどに」

「私ではない誰かが、フィギュアスケートの素晴らしさを生で体感することができた」

ということ。それはそれで、とっても素敵なことですから。

これからもフィギュアスケートのことを書いていくチャンスが与えられますように。そのために、私は体調を整えてまいりたいと思います。(非常に幸運なことに、各種数値は本当に快調に推移しています! もう踊り出したいくらい。ヘタですが・笑)

 

これからはますます蒸し暑くなってくるかと思います。推定7人の読者の皆様(不遜にも増やしました。うふふ)も、くれぐれもご自愛くださいませ。素敵な夏になりますように!