女王のありよう

 先ほど書いた、ある「女王」に関する日記があまりにも生々しいものだったので削除。ああいったことをさらりと書くには、まだまだ修行が足りないわ。

 女王つながりで……。『プリシラ』を5年ぶりくらいに鑑賞。ドラァグクイーンの衣装にひたすら笑い、そして終盤のベルナデットのセリフにしんみり。そう、都会でしか生きられない人間もいるのよね。

 あたくしが「自然は好きだけど、田舎は嫌い」と言うのには、理由がある。自分と違う人間を、「そういう人もいるよね」と受け入れる土壌は、あたくしが子どものころ、あたくしが育った土地には、なかった。そりゃあ、本に収録したマツコ・デラックスとの対談で、マツコが「アンタはどこへ行こうと、友達なんてそうそうできるもんじゃない。それはアンタが孤独を知っている故ではなく、アンタのパーソナリティに起因する問題よ」と断言したように、あたくしのキャラにもたいがい問題大アリだったことは認めますが。っていうか、「大アリだった」なんて過去形にするなって話よね。うふふ。

「日本自体が大きな田舎」と言ってしまえば身も蓋もないけれど、少なくとも、東京のあたくしの周りには、自分のままでいられる空間が(決して大きくはないにせよ)ある。それがどれほど、自分を自由にしてくれるか。ノンケだろうがゲイだろうが、自分と周囲の間にある猛烈な違和感を感じたことが1度でもある人なら、そのことがきっと判ると思う。

 あたくしの読者が、「推定5人」から「確定6人」に増えていることを、友人からのメールで知る。嬉しいわ。