ババア渡世はこれからが本番

 今年もあっという間に過ぎてしまいました。推定4人の読者の皆様、今年も本当にありがとうございました。

『恋愛がらみ 〜不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』(小学館)の発売に始まり、5年ぶりくらいで開いたトークサロン、『小説すばる』(集英社)と『レタスクラブ』(KADOKAWA)での連載スタートと、あたくしとしてはけっこうイベント続きの1年だったような気がいたします。

 そうそう、「お仕事」としてフィギュアスケートのことを書き始めるようになったのも今年から。いままで、「好き」が昂じすぎているものについては書くのをためらってきたのですが、ま、いままで手がけてきた「このカテゴリーならそれなりに冷静に書けるはず」という分野も、客観的に見たらたいしたクオリティではないかもしれないわけで、「そう考えたら別にフィギュアスケートのことだけ勿体ぶるのもおかしな話ね…」と、思うまま感じたままを綴ってみようかと。そんなスケオタの暴走に一言の文句も言わないサイゾーpremiumさんに改めて感謝。フィギュアスケートのエッセイであたくしのことを知ってくださった方々から、心温まるメールをいただいたのも嬉しかったわ。本当にありがとうございました。メールをくださった方おひとりにつき、必ず1回はお返事したいと思っていますが、仕事の都合でちょっと時間がかかってしまうかもしれないこと、ご了承くださいね。

 さて、12月30日でマイナビウーマンさんの期間限定連載「マダム・マコトのギフトショップ」が最終回を迎えます。最近の連ドラのようにワンクールでお送りするスタイルね。マイナビウーマンさんとお仕事をさせていただく機会も、今年2回ありました。最初の「マコトねえさんの恋愛相談バー」が終了したあと、もう1度お声をかけてくださったマイナビウーマンさんにも感謝の気持ちでいっぱいです。
https://woman.mynavi.jp/article/161223-41/ (12月23日アップ分)
https://woman.mynavi.jp/article/161230-60/ (12月30日アップ予定)
 よかったらご一読ください。

 そして『小説すばる』が12月17日に発売されています。今回は、あたくしの18〜19歳当時の思い出と、帝国ホテル「ガルガンチュワ」のブルーベリーパイをからめたエッセイです。あたくしにもあんな青い時期があったんだわね…と、原稿書きながら甘酸っぱい気持ちになってみたり。年末の読書タイムのひとつに加えていただけたら幸甚です。

小説すばる』の仕事をやるようになってつくづく感じていることなのですが、人生の折り返しを過ぎて、「あの頃を懐かしむ」というニュアンスよりは「あの頃をもう一度克明に再生しようと努める」時間を持つのは、かなりのアンチエイジング効果があるのかもしれない。あたくしこの2カ月ほど、某俳優とか某格闘家とか某スポーツ系大学生に、年齢をサバ読まずに言った瞬間に叫ばれたりしちゃったもの。あたくしは「ビバ!ババア」体質なので、そんなリアクションによろめいたりはしません(その中でアバンチュールめいたものがあったのも格闘家だけです)が、ここ1〜2年と比べて明らかにそういう機会が増えたのは、インナートリップで10代や20代を追体験する機会が増えたせいなのかも。そんな気づきとともに、今後やっていきたいお仕事への可能性もなんとなく見えてきそうな予感。実を言うと、今年、通算2度目の手術もしたのですが、喜ばしいことにまあまあうまくいったみたいだし、新しい欲も出てきたし、まだまだしぶとく生き抜く気力充分よ。あと40年は世にはばかってやるわ! うふふ。

 みなさまの2017年が素晴らしい年になりますことを心からお祈りいたします。お互い、ビューティフル・サバイバーとして、実り多きババア渡世を!

 どうぞよいお年をお迎えくださいね!