ようやっと……

 この数ヶ月間、野暮用に忙殺されてしまっていたけれど、なんとかかんとか金曜日の夜に一段落。ホッとしたわ。今日は家でDVDの日に決定。ある漫画家さんと「主役の女がめちゃくちゃカッコよくて大好き」と話が盛り上がった、ジョン・カサヴェテス監督の『グロリア』からスタート。やっぱりジーナ・ローランス素晴らしい! ジャンヌ・モローでさえ40代のときには、こういう、粋で意地悪で、でも情に篤いオンナの役は回ってこなかったのよね。『グロリア』の後は、吉田秋生の『カリフォルニア物語』を読んだらなぜかもう一度見たくなった『真夜中のカウボーイ』を見て、ウェルメイドな50年代のハリウッド映画の雰囲気にビッチな匂いを確信犯的にてんこ盛りにしたフランソワ・オゾンの『8人の女たち』を見て、アタシの周りで絶賛の嵐が巻き起こった『息もできない』という韓国映画を見ましょう。

 年明けから、細切れの時間を使って本を読むことはできたけれど、ゆっくり映画を楽しむ時間がなかった。それがどれだけ悪影響を及ぼすか、つくづく思い知ったわ。時間的な忙しさならばどうとでも処理できるけれど、精神的なものは難しいわね。空いた時間にも集中ができなくなってしまうから……。