晩餐会に間に合ったみたい

 この1ヶ月ほど、ちょっと病院メインのスケジュールを組んでいたもので、間隔が空いてしまいました。「できる限り早いうちに様々な対策を講じておきたい」と思うと、どうしても優先順位は「体のこと」が上になってしまいます。どうぞご理解くださいませね。

 とはいっても、お酒以外は何も禁止されていないから、生活に大きな変化があったわけでもありません。体が丈夫だったころから、フレンチでもイタリアンでも和食でも、お酒はなめる程度しかいただいていなかったので、なめることをやめた今、食生活に不便を感じてもいないしね。相も変わらずあたくしは健啖家で、それを楽しめる境遇が嬉しいわ。

 この1ヶ月、あまりネットを見る時間もなかったので、気づくのが遅くなってしまったのだけれど、GYAOで『バベットの晩餐会』を無料で配信してるじゃない!

「どんな人生(職業的な意味だけでなく、信教とか宗教的な意味も含め)を歩んでいようと、食は生きることと同義であり、生きることは幸せと同義である」というメッセージを、あたくしはいつもこの映画から受け取ります。もう25年以上前、大学生のときに初めて見たのですが、所見のとき以上に涙がにじんでくるのは、たぶん、あたくしもこの映画の神髄を受け取れる年齢になってきたということなのでしょう。嬉しいわ。

 配信終了日は3月25日までだそう。いやほんと、間に合ってよかったわ。未見の方はぜひ!
http://gyao.yahoo.co.jp/p/00569/v08481/

 ずいぶん遅くなってしまいましたが、3月10日発売の『レタスクラブ/3月25日号』(kADOKAWA)の連載「女は続くよどこまでも」、3月17日発売の『小説すばる/4月号』(集英社)の連載「泣けるケーキ」、よろしければご一読くださいませ。

 我儘を申して恐縮ですが、この2つのご感想は、できましたら、それぞれの編集部のほうへお寄せくださいましたら幸いです。編集者の方々が、その感想を目にしてくださり、共有してくださること…。それが木っ端物書きにはとても大きなことだったりするのです…。

 さて、近々、推定5人の読者のみなさんにお目にかかれるよう、スケジュールを調整していきましょう! 『バベットの晩餐会』に出てきたのはクラシックフレンチですが、油を控えたヌーベルフレンチだったら、美味しくいただけそうなくらいに体は戻りつつあるし…。うふふ。