月影のパラノイア、月影のナポリ、VIVA月影!

 体が丈夫だったころ、読者の方とお目にかかっておしゃべりに花を咲かせる、なんと言うかサロン的な集まりを何度か開いていました。その時に複数回お目にかかった方からメールを頂戴しました。メールのメイン内容は秘密にしますが、その方もあたくしも『ガラスの仮面』ファンで、月影千草先生の偉大さを、改めて共有することになったわ。

 年末のブログに書いた通り、なんだかんだで病気治療中の身ですので、「覚悟あるお気楽人生」をまっとうしつつも、『魔女の宅急便』のキキよろしく「落ち込むこともあるけれど」な状態。ま、それもごくごくたまに、しかも超短時間ではありますが。そうねえ、3日に1度、2分くらいって感じかしら。

 そんなとき、あたくしを奮い立たせてくれるのは、キキではなく月影千草。だって奥様、千草ったら『ガラかめ』の第1話スタートからかれこれ40年、あの状態のまま粘っているのよ! 断言できるわ、世界で一番ダイハードなのはブルース・ウィルスなんかじゃなくて月影千草だね。かれこれ40年、付き人の源造にやらずぼったくりを貫いている強靭な精神力も含め、ほんと見習いたい。え? どなたです? 「源造が月影先生に思いを伝えていないのが原因だ」なんておっしゃる野暮天は。月影千草は女優の中の女優。人の感情の機微にそこまで鈍感なはずがありませんでしょう!

 千草はあの状態のまま40年突破。んで、どこをどう客観的に見てもあれよりもはるかに体調のいいあたくしも、あと40年以上は普通に生きられそうな気がするもの。ええ、日本男性の平均寿命突破。市井の人々にそんな勇気を与えてくれるのも、アイドルの資質充分ね。

 やっぱりあたくし、いけずなババアが大好きなんだわ。マイ・オールタイム・アイドルのジャンヌ・モローが『厚化粧の女』で演じた、明らかに60代に突入してもなお異常なまでに高飛車なオペラ歌手の役も大好きだし。なんと言うか、「自分が年を重ねても好きでいられるアイドル」がいる喜びをガッツリと享受しまくっている、ここ最近よ。

 アイドルといえば、昨日はラブピースクラブとサイゾーpremium、2つの原稿を「アイドル」というテーマで書いてみました。いまの時期、「アイドル」をお題に書くとなれば、その対象はSMAPしかありませんが、SMAPのことはあくまでも足がかり。「SMAPファンはもちろん、SMAPのファンでない人にも届く原稿を」という、自分なりの挑戦をしてみたつもりです。

 そりゃ、本当に言いたいことはひとつだけなので、読む人によっては「使い回しかよ」と思われるかもしれない。でも、「ラブピースクラブのメイン読者層、サイゾーpremiumのメイン読者層(と、あたくしが想定している方々)に、いちばん届く形って?」と、あたくしになりに考えに考えた結果が、この2つの原稿です。たぶん、あと数時間でどちらもアップされるんじゃないかしら。よかったらご一読くださいませ。
http://www.lovepiececlub.com/
http://www.premiumcyzo.com/

 SMAPのニュースにとっ散らかっていたため、かなり遅れてしまっていた新刊『恋愛がらみ。』(小学館)の、カバーの最終チェックもようやく終わったし(発売の10日前に終わるってどうなのよ・笑)、週末はちょっと時間ができるかしら。久しぶりにお友達とイデミ・スギノに行ってみようかしら。この時期のバタークリームのケーキ、本当に美味しいのよね…。