『羽生結弦は捧げていく』発売されました

2月15日に集英社新書から『羽生結弦は捧げていく』が発売されました。

今までものを書く仕事をしてきましたが、自分なりに「自分がものを書く意味」ということに向き合って仕事を続けてきたつもりです。

自分が得てきた様々な文化的な情報……、書物や映画や音楽、バレエやオペラや演劇などと、自分自身の感受性を、どのようにリンクさせていくか。

恋愛のことを語るにせよ、生活全般のことを語るにせよ、それをずっと意識してきたつもりです。

フィギュアスケートのことを語らせていただくうえでも、そのベースは変えないように意識してきました。

「●●について、私が語る資格はあるかしら」という自問自答は、いつもあります。それでも、

「これだけたくさん書き手がいる中で、出版社側が私を指名してくださっているのなら、私自身からは見えない『高山の持ち味』というものがあるのかもしれない」

と信じて、自分なりに全力で向き合ってきました。

自分に資格があるかどうか、答えが出ないまま続けている仕事ですので、

「せめて、自分の持っているものを全部込めるつもりで書いて、同時に『テーマ』に対して、そして読んでくださる方々に対して謙虚であろう」

という気持ちだけは切らさないよう、執筆を続けました。

今回のテーマである「羽生結弦選手をはじめ、すべてのスケーター。そして、フィギュアスケートというスポーツ」に対して、そして、読者の皆様に対して、少なくとも「失礼」があってはならない。そこだけは死守したつもりです。

 

エゴサーチというものをほぼやったことがないのですが、アマゾンのレビューはありがたく拝読しています。すでに3つもご意見を賜り、私のほうが涙が出るくらい嬉しいです。このブログをお読みくださっているかどうかは分かりませんが、厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。

お読みくださったあとに、「これを読むのに費やした時間は、無駄ではなかったかな」と思っていただくものが書けるよう、今後も自分なりに最大限の努力を続けていきます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。