エッセイについてのお詫び

ラブピースクラブさんに3月14日にエッセイをアップしていただきましたが、本日15日、書き換えて、差し替えていただきました。

NHK浦沢直樹の漫勉』の萩尾望都の回に関するエッセイなのですが、最初にアップした原稿では、私は、
「ムック本的なもので読んだ記憶があるけれど、萩尾望都は2010年の終わりごろ引退を考えていたとのこと」
萩尾望都は、親がその仕事を認めたのをきっかけに、引退を考えたのではないか」と書きました。
さる方から「事実誤認があるのでは」というご指摘をいただき、もう一度読んだ本を総ざらいで調べてみたところ、集英社の『月刊YOU』2014年3月号に、萩尾望都氏とよしながふみ氏の対談ページがありました(276ページ)。
その中で、よしなが氏からの「『バルバラ異界』を終えたとき、『もうそんなに描かないと思う』とおっしゃっていましたが」といった言葉を受けて、萩尾氏が「短編をぼちぼち描いてフェイドアウトしていこうと思っていた」「そこに東日本大震災が起こって…」という言葉を残していました。
私は、よしなが氏の言葉を忘れてしまっていたうえに、萩尾氏の「フェイドアウトしていこう」「東日本大震災が起こって」という言葉を、2年間の間に「東日本大震災の前あたりに引退を考えていらした」と、記憶の改ざんをしておりました。
該当する部分を削除し、文末にお詫びを加えた原稿にしていただいております。

出典をきちんと調べる、という手間を省いて、根拠のない原稿を書いてしまったこと、ひとえに私の書き手としての甘さが招いたことです。
読者の皆様にいい加減な原稿をお届けしてしまったこと、深くお詫びいたします。
誠に申し訳ございませんでした。
また、ご指摘くださいました方のご厚情に心より御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

追記
次回のラブピースクラブさんのエッセイのアップは3月28日予定です。その日までに、このブログもいくつか更新をするでしょうが、上のお詫び文は、更新するブログに併せて28日まではアップし続けます。よろしくお願いいたします。