ビッグアップルorチャイナタウン

 シャラポワ重大発表…。
 このニュースを聞いてあたくしが真っ先に思い出したのは、かれこれ25年ほど前のこと…。
「重大発表があります」とマスコミに告知し、「すわ離婚か」と深読みして集まった大量の報道陣の前で、しおしおとハンカチを口元にあてながら登場したかと思うと、やおら笑顔になり、自著を手に高らかに「作家デビューしまーす!」とやらかした海老名みどりの姿でした。
 エビナ・シャラポワ誕生なるか…。

 ま、それは冗談としても、シャラポワは決して嫌いな選手ではありませんでした。あのルックスでありながら、テニスは誰よりも泥臭い。洗練されているとは言いがたいテニスセンスの代わりに、誰よりも貪欲に「勝ち」を求めていた選手です。あまりテニスに詳しくない方、シャラポワのルックスだけを見ている方には、意外かもしれませんが…。

 早い展開に持ち込まれたときのだから反射神経も、決して世界トップクラスではありませんでした。だから、マルチナ・ヒンギスの、間合いを詰めるも外すも自由自在な、圧倒的な配給センスの前ではなす術もなく敗けたりもしていたのです。

 あるいは、セリーナ・ウィリアムズの弾丸的なストロークにどうしても反応が遅れてしまったり。

 ただ、そういう選手だったからこそ、あたくしは好きでしたの。だって、上に行くための条件が「才能」だけだったとしたら、そんなの寂しすぎるから。才能なんてない人間だから、余計に思い入れを持ってしまったのね。

 アメリカ時間の7日に行われる「重大発表」、やっぱり引退会見なのかしら。はあ、いっそ「アタシも作家になったのよ!」会見だったら、どんなにいいでしょうか。「エビナ・シャラポワ誕生!」となったところで、喜ぶのは日本の古オカマたちだけでしょうけれど。つか、エビナとかエヴィーナとか、ホントにそんな名前ありそうで困るわ。うふふ。

 会見はLAで行われるそうですが、「妹・泰葉の『フライデイ・チャイナタウン』に敬意を表したのかしら」とか「つか、NYで会見したら、文字通りの『ビッグアップル』だったのに、残念ね」とか、友人と楽しい会話を交わしている月曜の昼下がりです。

 さてさて、3月19日(土)、20日(日)の2日間限定で行う、読者のみなさんとの語らいのひととき「サロン・ド・タカヤマ」、参加をお考えの方、気軽にお申し込みくださいね。詳細はこのブログの1つ前のエントリーを確認してくださいませ。才能など皆無のあたくしも、「やる気元気いわき」でがんばります。って今日のあたくし、海老名みどりだったり井脇ノブ子だったり、出す名前がクラシックすぎるわね…。
(3月8日追記 シャラポワ、引退会見よりもっとショッキングな会見だったわ…。嫌いな選手ではないだけに、余計にね…)

PS
新刊『恋愛がらみ。 〜不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』をお読みくださり、本当に心温まる感想のメールをくださった方々、ありがとうございます。お時間はかかるかもしれませんが、きっとお返事いたしますね!
それからもう一つ。現在、「東京独女スタイル」というサイトでインタビュー公開中です。
http://www.dokujo.com/
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