賞賛と失望は同じ根っこから生まれる

「編集部にインターンとして入ってまだ数か月の人間が、副編集長になる」という超展開で、「リアル」を描く気など最初からさらさらなかったことが判明してしまった『ファースト・クラス』。けっこう我慢強く見てきたけれど、なんの心残りもなく脱落できるわ…。

 そんな5月31日、アタシの元には、友人たちからある番組の感想が続々寄せられていました。NHKの『SONGS』で、デビュー35周年を迎えた松田聖子が、ノンストップメドレーを敢行したの。友人たちの評価は真っ二つ。「あの年であれだけのことができるんだから、やっぱ化け物だわ」という意見と、「悲しかったわ。聖子といえど、寄る年波には勝てないのか、って…」という意見と。でもそれは、同じ根っこから生まれている意見なのよね…。どちらの友人も(そしてあたくしも)、松田聖子を愛しているの。そんな思いを、ラブピースクラブのエッセイで書かせていただきました。読んでいただけたら嬉しいわ。