情熱サマー・ガール

 第1回目を見た段階で、あたくしの中では「ネタドラマ」枠に入ることになった『ファースト・クラス』。ドラマの本筋とはまったく関係のない部分で楽しむためのドラマになりました。設定のマヌケさや、はからずも見えてしまう女優陣の気の強さ(例・ラブピースクラブのコラムで書いた、佐々木希のいい味わい)などに関していえば、かなりの鉱脈ドラマだと思うわ。

 そんなこんなで第2回目のオンエア。沢尻エリカ演じるちなみは、次の号の企画を出すよう、先輩編集者のレミ絵(すげえ名前)に勧められ、結局はその企画をパクられてしまう…というストーリー。が、ちなみが考案した「ミニ丈トップス特集」のタイトルが「情熱サマー・ガール」よ! 「情熱サマー・ガール」!! しかもこんなタイトルの企画が、会議で通っちゃうし。あたくしの中で、この夏の流行語は「情熱サマー・ガール」に決定よ。だっせえ!

「いちばんお金をかけていたのは雑誌。『ファースト・クラス』に限らず、いろんなファッション誌を読んでいた」と言うちなみが、どういうわけか着る洋服は何ひとつ自分の体に合っていないサイズだったり(妙に大きいの。「あえてのオーバーサイズ」だとはとても思えない中途半端さ)、企画のタイトルが「情熱サマー・ガール」だったり。こういうの、どれもこれも「ちなみにファッションのセンスはない」ってことを証明する要素にしかならないのですが。回を追うごとに、ますますネタドラマとして重宝できそうな予感にふるえております。

 来週は、おそらくは制作側がミランダ・カーにインスパイアされたであろう、「海外のセレブ女優・ミランダのインタビューの仕事」でひと悶着起こるようですが、予告にチラッと出てきたミランダが、微塵の華もなかったことに超ワクワクしております。あの金髪はたぶん、安いカラーリング剤を使ったね…。