スポーツ観戦を友人とする理由

 テレビをつけると五輪五輪五輪。その密度にうんざりしている方もいらっしゃるかもしれませんが、あたくしはあたくしでけっこう楽しんでおります。特に今回は、NHKのHP( http://www1.nhk.or.jp/olympic/games.html )で、ほぼすべての競技の動画が配信されているので、従来ならば「日本人選手が出ないから」という理由で放映されなかった競技まで楽しめる……という、大変いい時代。ネットの世界は侮れません。「飛び込み」がこれだけ見られたのは、過去のオリンピックの中でも一番。嬉しかったわ。ちなみに男子10メートル高飛び込みの銅メダリスト、トーマス・デーリーは本国イギリスでアイドル的な人気があるそう。それもうなずけるわね……。

 スポーツ観戦は、その種目に詳しい友人の解説を聞きながら観るのも乙なもの。今回は、サッカー男子決勝、男女レスリング、バレーボールの女子3位決定戦および決勝などを、隣に座る友人(一部、美味しくいただいたオトコの子ちゃんを含む)の解説とともに楽しみました。そのお返しに、あたくしは体操と新体操、テニスなどを解説していたわ。

 内村航平の個人総合決勝、本当に凄かった。昨年の世界選手権の個人総合に比べたら7割くらいの出来だったけれど、テレビに映る内村が痩せていたというか、やつれて筋肉が落ちていたような気がしたので、たぶんプレッシャーは想像を絶するものがあったのでは…と思うわ。新体操のカナエワも、内村と並ぶガッチガチの優勝候補。そのカナエワも予選のフープでは信じられないミスをしたし、決勝のリボンは、正直、いつもの出来には程遠かった(いつもの出来があまりにも素晴らしい、という言い方ももちろんできる。ショパンの幻想即興曲のメロディーと彼女のリボンが、互いに意志を持ってからみあうようなクオリティなの)。たぶんカナエワも内村も、同じ苦しみを味わっていたのかも。

……と、そんな感じで昨日の新体操の個人総合決勝を見ていたのですが、なんとも不思議なことに、女優の東てる美さんがアゼルバイジャン代表として出場なさっていました。それもいつの間にかアリーヤ・ガラエワと改名して…。

東てる美改めアリーヤ・ガラエワ
http://www.ffgym.com/var/plain_site/storage/images/media/multimedia/photos/2008/gr_ce_turin/aliya_garaeva_aze/155608-1-fre-FR/aliya_garaeva_aze.jpg

 ってのは言いすぎですが、あまりにも似てるがゆえに、あたくしたちは全員、ガラエワが出てくるたびに「てる美、頑張って!」とすさまじい応援を。演技中のガラエワさんと東さんの素敵なシンクロニシティは、上で紹介したNHKオリンピックのHPでチェックなさってみてください……。