4 minutes

「世界を救うのに残された時間は4分だけ」

 と歌っていたのはマドンナとジャスティン・ティンバーレイクですが、この歌ほど切羽詰った状況ではないにせよ、有効な時間の使い方には誰もが頭を悩ませるところです。

「時間を無駄にはできない……」。そうは言っても、現実は、友人との待ち合わせに少々遅れてしまうことは時々あるもの。昨夜のあたくしも、ものすごく久しぶりにあるオンナ友達から「相談がある」と持ちかけられ、1年ぶりに会うことになったのですが、その待ち合わせに10分ほど遅れることになりました。もちろん、携帯電話のメールでその旨を伝え、先に謝罪してはいたのですが……。

 メールでは「10分」と伝えていたものの、急いで駆けつけたおかげで遅刻は5分弱。待ち合わせのお店に飛び込むと、ソファー席のほうで、妙にしゃっちょこばった体勢で座るオトコの肩口に、グイグイと音がしそうな勢いでしなだれかかるアタシのオンナ友達の姿が……。アタシが遅れたほんの4分の間に、いったい何があったっていうの……?

 結局その日、オンナ友達は自分が相談したかったことをすっかり忘れ、そのまま会ったばかりのオトコと夜の街に消えていきました。相談聞いて、アドバイスする気合満々だったアタシも、かろうじて「夜のお帽子はちゃんと使うように」とだけアドバイスを授けたけれど……。まあ、時間をムダにしない、速攻勝負の心意気だけは褒めてあげてもいいような気がするわ……。