場違いとか分不相応とか

「ちょっとぉ、あたしもう我慢できないわ!」
「あたし痛いわよぉ!」

 これは言わずと知れた名作『Wの悲劇』で、アタシにとっての主演・三田佳子が叫ぶセリフですが、アタシったら最近、寝起きにこの2つのセリフを叫ぶのが日課になってしまいました。目覚まし時計を止めようと腕を伸ばすと、全身が激痛に襲われるのです……。

 ええ、原因はただひとつ。前回の日記をしたためてからほぼ毎日、アタシは、ダルマの国・ゴールドジムへの渡航を繰り返し、以下のような苦役に従事させられているのです。いやだ、これではまるで奴隷……。

●エアロバイク1時間→3〜5分休憩→さらに40分〜1時間
●殺風景な鉄のオブジェ数種類に座って、なんか押したり引っ張ったり持ち上げたり回したり
●腹筋80〜100回

 この1週間、「一体アタシは何をやっているのだろう」という思いにかられたことは数知ず。しかもよくよく見渡してみれば、かのダルマの国の一等民族であるところのダルマな方々は、鉄のオブジェに座って、負荷の重量をアタシがやっている時の倍ほどに増やして苦役に励んでいるのです。自ら進んで苦労を買って出る奴隷こそが一等民族になる。ダルマの国のヒエラルキーの構築の仕方は不思議です……。

 しかも、みなさん、

「フンッ、フンッ!」
「ウグウゥゥッ!」
「グギイィィッ!」

 など、大変独特な言語を話されています。ダルマの国の言語を話せないアタシには何が何やら判らないのですが、東京外国語大学パリジェンヌ学科卒業のプライドにかけて推測するに、たぶん、

「それ〜!ファイトォ〜」
「ガ〜ンバ!」
「めげない、めげない、めげちゃダメ(@IKKO)」

 といった意味なのでしょう。でも、IKKOの決めゼリフを言うにしては、みなさん少々歯を食いしばりすぎのような……。って、アタシ本当にあの大学出たのかしら……。しかもどう考えても、あのゴールドジムで場違いだったり場を乱しているのはアタシのほうなんですけどね。

 それにしても、自分で決めたこととはいえ、アタシ、早くも挫折寸前です。ドルガバが似合う体型になること一つとっても、こんなに大変だなんて……。


●追記
「おひとりにつき1度はしたい」と思って続けていたメールのお返事も、個人的な事情で滞っていたいましたが、再開いたしました。気長にお待ちいただければうれしいです。ごめんなさいね。