フィギュアスケートマニア歴32年

 今シーズンのフィギュアスケートのグランプリシリーズ初戦、スケートアメリカが開幕。ショートプログラムで95点台を叩き出した羽生結弦がこれからも本当に楽しみ。トリプルアクセルに入る前、後ろ向きのステップからルッツジャンプに行くかのようなエッジを描いていたわ。そこからすぐに体を前向きにしてトリプルアクセル。この「カウンター・ステップからのトリプルアクセル」には、たぶん世界中が驚いたはず。ジャンプの高さ、幅、着氷後の流れも素晴らしかったわ。

 伊藤みどりが88年カルガリー五輪のショートプログラムで、この入り方からダブルアクセルを飛んだはず。あのときもビックリしたけれど、今回の驚きはそれに匹敵するかも。

 フリーは本人からすれば残念な結果だろうけれど、ソチを見据えて2種類の4回転を「普通に」プログラムに入れてきているのも立派。高橋、小塚に羽生、織田に町田もいて、極めて層の厚い日本選手陣。「1つの国から世界選手権やオリンピックに出られるのは3人まで」というルールが可哀想になってしまうほどよ…。

 で、今回のスケートアメリカで、競技そのものとは別に、目が釘付けになったのは、スウェーデンのアレクサンドル・マヨロフ。フリーの衣装が、どう見てもアレクセイ・ヤグディン(世界選手権4回優勝、02年ソルトレイクシティ五輪金メダリスト)のお下がり。

 あまりにも気になってしまって、ついついyoutubeで調べたら、微妙に違ってはいるみたい。まあそれでも、「偶然の一致」では片付けられないくらいの相似っぷりよね。気になる方はyoutube
「yagudin 1999 worlds lp」
「majorov 2012 skate merica」
で検索をかけるとすぐにわかるはず。

 で、さらに気になってついつい調べてしまったら、ヤグディンは子どものころ、マヨロフのお父さんにスケートを教えてもらっていた時期があるそう。古いテレビ番組じゃないけれど、「へえ」を押してしまいそうになったわ。ヤグディンの重厚な滑り、素晴らしかったわね…。