髪と一緒に自惚れも

 仕事にかまけてずっと切っていなかった髪をどうにかするため、表参道へ。もう12年ほどお願いしている人が独立して開いた個人サロンは、当たり前だけれど、ほかのお客さんがテルテル坊主みたいなカバーをかけられてシャンプー台とカットスペースを行き来することもない、落ち着いた雰囲気なのが嬉しいわ。もちろん、アタシも大手サロンの客だった時代はほかのお客さんにそう思われていたってことだけれど。

 サロンにお邪魔した日が殺人的に蒸し暑い日だったので、思わずベリーショートにしてみたり。なんかオトコの子っぽくなってしまったかしら…と、「92歳(自己認識年齢)のババアがどのツラ下げて」と集中砲火を浴びそうな感想を一瞬だけ持ったものの、その夜会った友人たち(全員ゲイ)から、

「黒髪の加藤タキ
中山千夏
辻元清美

 と、非常にまっとうな意見をもらい、3人そろっての「色気のほうには花開いてないわよ」のダメ押しで目が覚めました。そうね、政治に生きる強いオンナになぞらえられたほうが名誉よね……。