新年早々…

 あけましておめでとうございます。今年も自分のペースでのんびりやっていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、1月2日の午後3時現在、アタシはテレビの橋田壽賀子ドラマ『おんな太閤記』に夢中です。いえ、最初はあくまでも「何気なく」チャンネルが合っただけなのですが、ナレーションの森光子大先生のあまりの破壊力に、ドラマの筋書きとはまったく関係ないところで動悸がおさまりません……。というわけで、役者たちの演技には目もくれず、森先生のナレーションだけを心待ちにするという異常事態がずっと続いています。ハイビジョンテレビで目を皿のようにして凝視しても66歳にはとても見えない十朱幸代先生のトゥルットゥルの肌質にも気が行かないのですから、森光子大先生問題がいかに重大なのか、どうかお察しいただきたい……。

「滑舌が悪い」などという表現では収まりがつかない粘ついた発音、何かのお薬を服用された後かと邪推のひとつもしたくなる抑揚のなさを、果たして「老化」の一言で片付けていいものかどうか……。91歳(自己認識年齢)のアタシにとって他人事ではない一大事です。

 しかも、ちょっと調べてみたところ、今日の夜中、正確には日付が変わって1月3日の午前1時から、あの滑舌の森先生がニッポン放送の『オールナイトニッポン』のパーソナリティまで務められるとのこと。どうしましょう……。このナレーションを聞いてしまった今では、「森先生、まだまだお元気」とはとても言えない胸騒ぎの松の内。蝋燭は消える間際に一際大きく炎を立てる、などと不謹慎極まりない物の喩えまで頭をよぎる始末。森先生、お願い、まだまだ頑張って……。