女とオカマで手渡していくバトン

 あたくしのオールタイムフェイバリット映画のひとつ『オール・アバウト・マイ・マザー』を久しぶりに観返しました。血縁関係ではない女たちが、血縁を超えたところにある家族的なつながりで、命のバトンをリレーしていく…というテーマの、スペイン映画です。まあ、これはあたくしが勝手に読み取ったテーマなので、監督のペドロ・アルモドバルには違う意図があったのかもしれませんが。

 最近ますます、このテーマを考えている時間が増えました。あたくしが前の彼と死別したのはもう9年ほど前で、彼の死後、彼の母親の病気の面倒を自分なりに見て、彼女を見送ったのが7年ほど前。彼と出会ってから彼の母親を見送るまでの5年間で、あたくしなりに「血縁ではない人との関係性を紡ぐ」ということに向き合った感があったのか、そこからは既存の友人関係だけで日々を回していました。が、肝臓がんの診断が出た後くらいから、「既存の関係」のひとつが変わってきた感じもあります。

 すでにこのブログでは少し書いていますが、便宜上「ダンナ」と呼んではいる、非常に仲のいい友人から一段階、別のニュアンスを帯びた関係になったオトコ。友人のままですが、明らかにセンシュアルなニュアンスもあり、どこか家族チックのようでもあり…。ただ、ほかの素敵な友人たちとの関係とくらべて、そこに優劣をつけるような気分にはとてもなれない…。

 まだこの関係に名前をつけられないあたくしは、とりあえず「ダンナ」と呼んでいるのです。彼との関係がどう変質していくか、いまのあたくしにはとても興味深いわ。それを文章にできる日、つまり、みなさんにあたくしなりの考えをお渡しできる日が来ること、いまから楽しみにしているの。

 そういったことも含めて、まだまだ読者のみなさんとお話ししたいことがたくさん。そんな決意をあらたにした今日、4月4日は、偶然にもオカマの節句(笑)。何やら象徴的ね。

 6月から7月あたりには、また「サロン・ド・タカヤマ」を開きたいな、と切に願っています。オンナとオカマで、バトンリレーを行いましょうね。まずは体調第一で過ごしますわね!

●ラブピースクラブさんの連載も、そんな「血縁を超えたところでのバトンリレー」をテーマに書きました。たぶん本日中にはアップされると思います。
http://www.lovepiececlub.com/

●そしてサイゾープレミアムでは、フィギュアスケート好き解禁・第2弾原稿です。今回も長く熱く、そしてオタク以外にはウザいことこのうえないエッセイになっています。うふふ。たぶん4月5日あたりにはアップされるのではないかと。こちらもよかったらご一読くださいませ。
http://www.premiumcyzo.com/

●1月に出た『恋愛がらみ。 不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』が電子書籍になりました! うれしい…! 以下のサイトで、電子書籍が買えるサイトが一覧になっています。現時点でのあたくしの全力を注入した書籍です。宣伝くさくなりますが(というか宣伝ですが)、まだお読みになっていない方にも、ぜひぜひご一読をお願いいたしたく存じております。どうぞよろしくお願いいたします。
http://www.shogakukan.co.jp/purchase/digital/books/09388452

マイナビウーマンの連載のスタート、4月7日からに決まりました。現在では週に1回のアップ予定です。期間限定ではありますが、あたくしなりに全霊を尽くす恋愛相談ものです。気合、入っていますわよ!